中小企業だからこそ、経営者のブランド力が大切!
確かに中小企業の場合、大手企業に比べて知名度が低いため、経営者個人のブランド力が重要になってきます。ここでは、具体例を交えながら、中小企業の経営者がどのようにブランド力を高めることができるかについて解説していきます。
自己プロモーションの強化
経営者自身がブランドとなるためには、まず自己プロモーションの強化が必要です。具体的には、自身の経営哲学や考え方、ビジョンなどを明確にし、それを発信することが大切です。また、講演やセミナーなどに積極的に参加し、自身の知見や経験をアピールすることも有効です。
例えば、日本の電機メーカーであるソニーの創業者である盛田昭夫氏は、自身の経営哲学「夢を持って挑戦し続けることが成功の秘訣だ」というメッセージを広く発信し、ソニーのブランド価値を高めました。
マスコットキャラクターの活用
中小企業がブランド力を高めるためには、マスコットキャラクターを活用することも有効です。マスコットキャラクターは、企業や商品、サービスなどのイメージを具体化することができ、親しみやすさや記憶に残りやすさを持ち合わせています。
例えば、長野県に本社を置くコンクリートメーカーの株式会社マルタカは、「マルタカくん」というマスコットキャラクターを作成し、ロゴや商品パッケージなどに活用することで、地元密着型のイメージをアピールしました。
SNSを活用したコミュニケーション
最近では、SNSを活用して自社の情報を発信することが一般的になっています。中小企業でも、SNSを使ったコミュニケーションを通じて、顧客との距離を縮め、ブランドイメージの向上につなげることができます。
例えば、株式会社ミヤケエンジニアリングは、InstagramやFacebookなどのSNSを積極的に活用し、リフォーム施工中の写真や完成後の写真を公開することで、顧客に自社の技術力や品質の高さをアピールしています。また、経営者である宮家智弘氏が、自らSNSに投稿したり、テレビ出演や講演などの場で積極的に発信することで、個人ブランド力としての信頼性も高めています。
また、株式会社グレイスリフォームは、自社の「3つの美学」というコンセプトを掲げ、それを商品やサービスの提供に反映させることで、顧客に強い印象を与えています。この「3つの美学」は、「美しさ・使いやすさ・健康・安心・快適」の5つの要素から構成され、これを軸にリフォームプランを提案することで、顧客のニーズに合った提案を行っています。
さらに、株式会社セラミックは、自社の商品である「セラミックシンク」にこだわり、これを特長とした広告展開を行っています。また、施工実績の紹介ページでは、完成したリフォーム写真に加えて、施工前の写真や施工過程の写真も公開することで、信頼性や技術力の高さをアピールしています。
これらの例からも分かるように、中小企業でも、経営者や社員の個人ブランド力や企業・商品・サービスのブランド力を高めることが重要であることが分かります。SNSやイベントなどを通じて積極的に情報発信を行い、信頼性や技術力の高さ、特徴やコンセプトなどをアピールすることで、顧客のニーズに合った提案を行い、リフォーム市場において競合優位性を確保することができます。