工務店・リフォーム会社必見!SEO対策とは?ホームページ集客の流れ
御社は「ホームページは『SEO対策が必要』と聞いたけど、それって何?」とか「具体的にどうすればいいの?小さな会社でもできるの?」と困っていませんか。
「SEO対策」は、ホームページで集客するための手法のひとつです。町の小さな工務店やリフォーム会社でも実施できて、実際にSEO対策で集客増に成功した会社がたくさんあります。
本稿では、小規模の会社におすすめのSEO対策をご紹介します。御社も、チャレンジしてみてください。ホームページが育つと、営業マンや集客担当者の仕事を代替してくれますよ。
ホームページの集客に必須の「SEO対策」とは
まずは、SEO対策の概要からご紹介します。「SEO対策のこと、よく知らないなあ」と感じている方は、ここからご覧ください。
具体的な進め方が知りたい方は、次の章(工務店やリフォーム会社におすすめの「SEO対策」の流れ)をご覧ください。
SEO(Search Engine Optimization)とは?
SEOは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と言います。現在の集客において「ホームページ+SEO」は、無視できない施策になっています。
なぜなら、昨今のお客さまはスマホで「どんな家にしようかな」とか「どこの会社に依頼しようかな」と調べるからです。じっくりネットで情報収集したあと、複数社を比較・検討して契約に至るのです。
つまり「御社のホームページがお客さまの目に触れないと、多くの集客機会をロスしてしまう」ということです。もはや、チラシや雑誌の集客力は、ネットに抜かれています。
うまくSEO対策を施すと、自社のWebサイト(ホームページやブログなど)を検索結果の上位に表示させられます。そして、検索結果の上位に表示させればさせるほど、たくさんの読者が訪れてくれます。
参考まで、seoClarityが公開した検索順位別クリック率データ(2021年11月、日本)をご紹介しましょう。
- 1位:94%
- 2位:52%
- 3位:68%
- 4位:91%
- 5位:98%
- 6位:42%
- 7位:06%
- 8位:78%
- 9位:46%
- 10位:32%
たとえば、月間1000回検索される語句なら、10位を取ると「約13人」の読者が訪問してくれます。1位を取れば「約140人」も訪問してくれます。10倍です。
たくさんの記事で上位を取ることがいかに大切か、わかりますよね。
ただし、クリック率は業界によって大きく異なりますので留意が必要です。ちなみに、不動産業界は平均値より高いそうですよ。建築業界も、高いかもしれません。
SEO対策のメリットとデメリット
つづいて、SEO対策のメリットとデメリットをご紹介しましょう。
取り組む前に知っておきたいデメリット
まずは、デメリットからご紹介します。SEO対策の主な短所は、以下のふたつです。
- 効果が出るまで時間がかかる
- 期待した効果が出ない場合もある
ホームページで集客するには、数十から数百記事のコンテンツが必要で、それらにSEO対策を施して上位に表示させる必要があります。ですから、SEOの効果を実感できるようになるまで、ある程度の時間がかかります。
また、上述のとおり、多数の集客が見込めるのはひとつのキーワードにつき上位の1~5記事程度です。その他の記事は存在しないも同然であり、集客にほとんど貢献してくれません。
SEO対策は、キーワードの選定眼や緻密な技術が求められます。ただの作業ではなく、職人技に近いとお考えください。建築業界の方は、得意な分野かもしれませんね。
SEO対策ならではのメリット
SEO対策の主なメリットは、以下のふたつです。
- 見込顧客を集客できる
- 集客効果を持続させやすい
SEO対策では、上位表示させるキーワードを意図的に選びます。ですから、キーワードの選び方しだいで読者の属性をコントロールできます。
たとえば、平屋が得意な工務店なら、平屋に関する記事を集中投下すればいいでしょう。中古マンションのリノベが得意なリフォーム会社なら、中古マンションのリノベ関連のテーマで記事を書けばいいのです。
そのようにして日々作成したコンテンツは、資産として積み上がります。その結果、御社に興味を示してくれそうな読者が徐々に増え、いずれ広告費をかけなくても継続した検索流入を獲得できるようになるでしょう。
対策すべきキーワード
SEO対策でもっとも注力すべきキーワードは、以下の3つです。
1、指名検索ワード
御社名やブランド名を含むキーワードで検索する人は「もっとも成約に近い」人です。最重要のお客さまとお考えください。たとえば、こんなキーワードが該当します。
- 「●ハウス」
- 「●工務店 評判」
- 「●リフォーム 口コミ」
「評判」や「口コミ」は、コーポレートサイトが狙いにくいキーワードです。しかし、無視できませんので「お客さまの声」ページを充実させる等の施策で狙っていきましょう。
2、地名検索ワード
地名を含む検索も、SEO対策の重要なターゲットになります。コーポレートサイトや公式ブログでは、この「地名検索ワード」がもっとも取り組みやすいですので、ここからSEO対策を始めていただくとよいでしょう。
たとえば、こんなキーワードです。
- 「●市 注文住宅 資料請求」
- 「●市 平屋 施工事例」
- 「●市 中古マンション リノベーション」
このような語句で検索する方は、わりと成約に近い方です。上述の「評判」や「口コミ」より狙いやすいので、しっかり押さえておきましょう。
3、比較検索ワード
複数の会社を比較する語句で検索する方は、具体的に契約する会社を決める一歩手前まで来ています。地名検索ワードと同様に、SEO対策で注力すべきキーワードです。例をあげてみましょう。
- 「工務店 ランキング」
- 「リフォーム会社 おすすめ」
ただし、比較検索ワードはコーポレートサイトが狙いにくいワードです。SEO対策だけではなく、別の施策も必要になるでしょう。
たとえば、実際に「工務店 ランキング」で検索してみると、有名な不動産ポータルサイト等が検索結果の上位に表示されます。そのサイトに広告を出稿するのもひとつの方法です。
工務店やリフォーム会社におすすめの「SEO対策」の流れ
いざ、SEO対策を始める段階になると「あまり複雑なことは分からない」とか「まとまった時間が取れない」と感じるのではないでしょうか。ごもっともです。
町の小さな工務店やリフォーム会社におすすめなのは、本質的なことに絞り込んだコンパクトなSEO対策です。まずは無料から、小さく始められることも大切でしょう。
では、そのようなSEO対策をどう実施すればいいのか、順を追ってご説明します。
1、自社の強みを洗い出す
大事なことは「だれ」に「なに」を伝えるか、です。まずここを明確にしないと、SEO対策は空振りに終わります。
- だれ ⇒ 自社と契約してくれる可能性が高いお客さま
- なに ⇒ そのお客さまが知りたがっている情報
「自社と契約してくれる可能性が高いお客さま (ターゲット顧客)」を設定するには、自社の強みを知る必要があります。その「強み」を欲しがってくれる人が、SEO対策のターゲット顧客になります。
しかし、自社の「強み」は相対的なもので、他社との比較で決まります。その「強み」を欲しがる人が多いことも大切であり、それらを把握するには市場分析や競合分析が欠かせません。
「市場分析」や「競合分析」と効くと複雑で面倒な印象を受けるかも知れませんが、簡単に取り組める有名な分析手法もあります。大事なところですので、以下のような手法をうまく使って明確にしておきましょう。
- 3C分析
- SWOT分析
上述の手法のことを詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
》工務店・リフォーム会社必見!SWOT分析で自社の強みを経営戦略に生かす方法
2、ターゲットにするお客さまを決める
御社の「強み」を欲しがってくれるお客さまとは、どんなお客さまでしょうか。可能な限り、具体的なイメージをつくりましょう。
まず、お客さまを分類します (セグメンテーション)。たとえば、こんな感じです。
- 世帯主の年齢層:20代、30代、40代、50代……
- 家族構成:単身、夫婦、3人家族、4人家族……
- 職業:エンジニア、税理士、医者、教師……
- 世帯年収:500万、600万、700万、800万……
- 欲しい家:平屋、二世帯、3階建て、輸入住宅……
分類できたら、その中から顧客となる層を絞り込みます (ターゲティング)。たとえば「40代のエンジニアで年収800万、家族4人が住める郊外の広々とした平屋を希望している人」といった具合です。
大切なことは、自社がNo.1を目指せるセグメントを選ぶことと、商圏内にそのターゲットがたくさん実在することです。しっかり利益率を確保できることも重要でしょう。
どうしても自社がNo.1になれない場合は、何かずらせないかご検討ください。たとえば、こんな感じです。
- 平屋から3階建てへ
- 都心から郊外へ
- 国産住宅から輸入住宅へ
- 在来工法からツーバイフォー工法へ
ターゲット顧客のイメージが固まると、発信すべきテーマや文章表現が具体的になります。その人に語りかけるように書くことを心がけてください。
3、SEO対策を実施する検索ワードを決める
ターゲット顧客が決まったら、SEO対策で上位を狙うキーワードを決めます。たとえば、平屋を建てたい人は、どんなキーワードで検索するでしょうか。こんなキーワードで検索するのではないでしょうか。
- 「平屋 間取り」
- 「平屋 価格」
- 「平屋とは」
- 「平屋 外観」
- 「平屋 中古」
探し方は、簡単です。以下のサイトで「平屋」と入力して調査します。よく検索されている「平屋」関連のキーワード(サジェスト)が分かるでしょう。
参考:ラッコキーワード
大ざっぱに言うと、このサジェストの中から検索数が多いものを選びます。検索数は、Googleキーワードプランナーを利用すると分かります。
Googleキーワードプランナーは「Google広告」の利用者が使えるツールで、クレジットカードさえ登録すれば無料で使えます。
参考:Googleキーワードプランナー(Google広告内のツール)
4、記事の構成を考えて執筆する
検索上位を狙うキーワードが決まったら、記事の構成を考えます。大事なことは「書きたいことを書くのではなく、読者が知りたいことを書く」ことです。
そのキーワードで検索した人は、何を知りたいのでしょうか。それを考えながら「タイトル」や「見出し」を決めます。タイトル内に、必ずキーワードを含めてください。
「こんなことを知りたいはず」と想像で書くと、失敗する可能性が高くなりますよ。理想は「検索した人の知りたい情報が、過不足なく書かれた記事」です。そんな記事を目指してください。
- ダメな記事 ⇒ 筆者目線の「私の話を聞いてくれ」記事
- よい記事 ⇒ 読者目線で書かれた「読者の課題を解決する」記事
「何を知りたいのか、よく分からない」という方は、実際にそのキーワードで検索してみてください。上位のサイトがどんなトピックを扱っているか、チェックしてみましょう。
上位のサイトは、読者のニーズを満たしているから上位にいるのです。参考になるでしょう。ただし、コピペは厳禁です。法令を順守しましょう。
執筆する際は、以下を意識して書くとよいでしょう。
- 結論から書く
- 簡潔な表現で書く
- ターゲット読者に語りかけるように書く
- 箇条書きや図解なども利用する
完成したら、他のスタッフに読んでもらってください。読みにくいところを教えてもらい、直しましょう。
基本的に、人は自分が読みたいところしか読みません。導入文だけ読んで離脱する人がとても多いのです。ですから、記事の目標は「読了」です。読了してもらえると、間接的に検索順位にプラスの影響があります。
5、定期的に検索パフォーマンスをチェックする
記事は、書きっぱなしにしてはいけません。ときどき、検索パフォーマンスをチェックしましょう。とくに、以下は定期的に把握するようにしてください。
- どんなキーワードで検索エンジンに表示されているか
- どんなキーワードでクリックされているか
上述の状態を確認したあと、タイトルや内容を見直して、検索流入が多くなるように書き直します。たとえば、検索エンジンに何度も何度も表示されるのにクリックされないキーワードがあるなら、タイトルにそのキーワードを入れてみましょう。
検索パフォーマンスは「Google Search Console」にサイトを登録すると確認できます。
検索エンジンからの流入が増えると、Webサイトが強くなります。競争が激しいキーワードでも、上位表示できるようになりますよ。
「ホームページの集客を強化したい」とお考えの工務店・リフォーム会社の経営者さまへ
SEO対策が奏功すると、自社のWebサイト(ホームページやブログなど)を検索結果の上位に表示させられます。そして、検索結果の上位に表示させればさせるほど、たくさんの読者が訪れてくれます。
SEO対策は、小規模の会社におすすめしたい集客施策ですが、短所もあります。たくさんの情報を発信する必要があり、時間がかかるのです。でたらめに取り組んでしまうと、効果が出ないこともあります。
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