「リフォーム会社がアクセス数を増やすためには! キーワードの検索数(Googleの検索ボリューム)を調べる方法」
この記事は、リフォーム会社の経営者やマネージャー、工事担当者など、様々なポジションの人々に役立つ情報を提供することを目的としています。
あなたは「次に書く記事のテーマ、どうしようかな」とか「どんなテーマが読者にとって役立つのだろう?一体なにが知りたいのだろう?」と悩んだことはありませんか。
そんなときにおすすめしたいのが、キーワードの検索数を調べて参考にする方法です。検索数を調べることで、そのキーワードに対する需要や関心度が分かり、人気のテーマを発掘できるのです。
本稿では、キーワードの検索数を調べる方法や、検索数から読者が興味を持ちそうな話題を選定する方法を解説します。あなたも、的確なテーマを選ぶことで、多くの読者に読まれる記事を書いてみませんか。
検索数を調べる方法(無料ツール)
さっそく、検索数を調査する際に使える無料のツールをご紹介します。検索数を知りたいときは、これから紹介する検索数予測ツールを使って調査していただくとよいでしょう。
なお、どのツールも推測値や概算値で検索数を教えてくれますので、あくまで「目安」とお考えください。
aramakijake.jp
「aramakijake」は、株式会社ディーボが提供する検索数調査・予測ツールです。検索順位別に検索数を調査できますので「このキーワードで3位が取れたら、これくらい流入ありそう」といった予測ができます。
「aramakijake」は、登録なしですぐに利用できるお手軽ツールです。一方、複数のキーワードの検索数を同時に調べられないところが短所と言えます。
キーワードプランナー(Google広告)
キーワードプランナーは「Google広告 (Googleが提供するオンライン広告サービス)」で使える機能のひとつです。登録すればだれでも利用できます (広告を出稿しなくても利用可)。
こちらは、一度に複数のキーワードを調査できます。ただし、検索数は「100~1000」のような幅のある数値しか見られません (広告を出稿することで、細かい数字が表示される)。
とは言え、傾向をつかむだけならアバウトな数字でも問題ありません。むしろ、Googleの公式ツールであることを考慮すると、数値の信憑性はピカイチでしょう。積極的に活用したいところです。
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
「Ubersuggest」は米国のデジタルマーケター、ニール・パテル氏が開発したツールです。登録なしで利用できるだけでなく、SEOの難易度や他の候補キーワードも一緒に確認できます。
無料版では、1日3回までしか調査できません。機能が豊富な反面、情報量が多くやや複雑で、使いこなすのに慣れが必要でしょう。
「Ubersuggest」はGoogle Chrome用の拡張機能も存在します。Google Chromeでキーワードを検索するだけで、月間検索数やSEOの難易度が分かる優れものです。
参考:Ubersuggest
ruri-co
「ruri-co」はCROCO株式会社が提供するツールで、検索数や類似率が高いキーワードを抽出できます。ターゲットのキーワードに対して類似率が高いキーワードは、同じ記事内で対策が可能と考えられます。
たとえば「乾太くん 口コミ」をこのツールで調査すると「乾太くん 評判」の類似率が78%と分かります。つまり「乾太くん 口コミ」と「乾太くん 評判」は別記事に分ける必要がないと推測できます。
一方「乾太くん いらない」の類似率は23%です。つまり「乾太くん 口コミ」と「乾太くん いらない」は別記事に分けて対策したほうがよさそう、と推測できます。
参考:ruri-co
Googleトレンド
「Googleトレンド」もGoogleの公式ツールですが、登録なしで利用できます。具体的な検索数は分かりませんが、検索数の推移を折れ線グラフで確認できます。
たとえば、このツールで「省エネ住宅」を調査すると、2023年に入ってから急上昇していることが分かります。一方「エアコン」は、毎年夏ごろに規則正しく急上昇していることが分かります。
なお、このツールは複数のキーワードを比較調査できます。たとえば「キッチン おすすめ」と「キッチン オススメ」を比較すると、ひらがな表記のほうがよく検索されていると分かります。
参考:Googleトレンド
検索数(Googleの検索ボリューム)とは?調べる理由は?
さて、そもそも「検索数」とはどんな数字なのでしょうか。なぜ、調べる必要があるのでしょうか。―― 順番にご説明しましょう。
検索数(検索ボリューム)とは
検索数とは、あるキーワードがGoogle等の検索エンジンで検索される回数のことで、通常「1か月あたりの平均検索回数」を表わします。検索数は「検索ボリューム」とも呼ばれます。
検索数は、SEO対策をする際にとても重要な指標になります。検索数が多いキーワードで上位表示できると、たくさんの読者が御社のホームページに流入してくれるのです。
一方、検索数が少ないキーワードは需要も少ないと考えられます。上位表示しても、集客数はほとんどないでしょう。時間とお金をかけてSEO対策する意味が薄い、と言えるかもしれません。
ただし、検索数が少なくても成果に結びつきやすいキーワードがあります。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
》工務店やリフォーム会社が、SEOで上位を狙うべき検索キーワードとは
検索数を調べる理由
検索数を知れば、そのトピックに関心を持つ人がどれくらいいるのか想定できます。検索数が多いキーワードほど悩みが大きい、課題に感じている人が多い、と言い換えてもいいでしょう。
ですから、記事をつくるうえで検索数の調査は欠かせません。「検索数を調べずに記事をつくる」ということは「お施主さまの要望を聞かずに自分が建てたい家を建てる」のと同じことです。
また、キーワードの検索数が分かれば、SEO対策のおおまかな方針も分かります。参考まで、検索数ごとに方針を載せておきましょう。
ビッグ・キーワード
検索ボリュームが「1万以上」あるキーワードは「ビッグ・キーワード」と呼ばれます。1~2語で構成されるものが多く、検索意図が明確でない場合もあります (例「ハウスメーカー」)。
ビッグ・キーワードで検索結果の上位に表示できると、自社のWebサイトに多くの読者が訪れてくれます。一方、競合サイトが多くなりがちで、上位表示は簡単ではありません。
ですから、ビッグ・キーワードは、上位表示を狙うかどうかよく検討する必要があります。検索意図や競合サイト、後述するクラスター・コンテンツの存在等を考慮して決めましょう。
ミドル・キーワード
検索ボリュームが「1000~1万未満」程度のキーワードは「ミドル・キーワード」と呼ばれます。2~3語で構成されるものが多く、検索意図を捉えやすいでしょう (例「ハウスメーカー おすすめ」)。
ミドル・キーワードも、検索結果の上位に表示できると自社のWebサイトにたくさんの読者が訪れてくれます。競合サイトの強さを見極めながら、積極的に上位表示を狙っていきたいキーワードです。
スモール・キーワード
検索ボリュームが「1000未満」のキーワードは「スモール・キーワード」あるいは「ロングテール・キーワード」と呼ばれます。おおむね2語以上で構成され、検索意図の明確なものが多いでしょう (例「大手ハウスメーカー 工務店 比較」)。
スモール・キーワードで上位に表示されても、それほど集客効果は望めません。しかし、ビッグ・キーワードやミドル・キーワードより上位表示しやすい傾向があり、開設後間もないWebサイトは積極的に狙いたいところです。
キーワードの検索数の活用方法
検索数の活用方法を、もう少し掘り下げてみましょう。3つの方法をご紹介します。
記事のテーマを決める際の参考にする
記事を作成する際に上位表示を狙うキーワードは、基本的に検索数が多いものを選びます。具体的には、ミドル・キーワードを中心に狙っていただくとよいでしょう。
検索数が多いキーワードで上位表示できると、たくさんの読者が自社のWebサイトに訪れてくれます。このような「検索流入」の総数が多いWebサイトほど、検索エンジンから高評価され、ビッグ・キーワードでも上位表示を狙えるようになります。
ただし、以下のケースでは、本当に上位を狙ってもいいのかよく検討する必要があります。
- 上位に表示されているサイトが強い場合
- Doクエリ、Buyクエリ、Goクエリ
- 検索者の意図が不明瞭な場合
多くのコンテンツを持つ(≒検索流入の総数が多い)強いサイトが上位を占めているキーワードは、上位表示させるのが困難です。単純に記事を書いて投稿するだけでは、上位表示できない可能性が高いでしょう。
「Doクエリ、Buyクエリ、Goクエリ」も、上位表示が難しいキーワードです。詳しい説明は、以下の記事をご覧ください。
》工務店やリフォーム会社が、SEOで上位を狙うべき検索キーワードとは
検索者の意図が不明瞭なキーワードも、記事化する優先順位が低いでしょう。たとえば「注文住宅」で検索する人がなにを知りたいのか、よく分かりませんよね。記事のテーマとしては、漠然とし過ぎています。
実際、検索結果を見ると、以下のWebサイトが上位に上がっています (執筆時現在)。
- SUUMOなどの資料請求サイト
- ハウスメーカーのコーポレートサイト
- 「注文住宅とは」をテーマにした記事
- 「注文住宅を建てて後悔したこと」をテーマにした記事
- 「建売住宅と注文住宅の違い」をテーマにした記事
これだけ多彩でバラバラなテーマのコンテンツが上位にいるということは、検索エンジンもどんなコンテンツを上位表示すればいいのか迷っている、ということです。
ちなみに、新しくつくったWebサイト(≒検索流入の総数がほぼゼロ)はビッグ・キーワードやミドル・キーワードで上位に表示させるのが難しいでしょう。優先的にスモール・キーワードを狙うほうがいい場合もあります。
記事の内容を決める際の参考にする
ターゲットのキーワードと、それに関連するキーワードの検索数を調べることで、記事に盛り込むべきトピックを把握できます。
たとえば「ZEH住宅 デメリット」で検索結果の上位に表示されているサイトは、以下のキーワードでも上位に表示されています (上述の「ruri-co」で類似率を参照する)。
- ZEH住宅 メリット
- ZEH 必要性
このふたつのキーワードは、同じ記事内で対策する必要があります。つまり「ZEH住宅 デメリット」をテーマにした記事には「ZEH住宅 メリット」や「ZEH 必要性」に関するトピックも要るということです。
このように、記事内に必要なサブ・キーワード(トピック)を盛り込むことで、ターゲット・キーワードの上位表示に寄与するだけでなく、検索流入数の増加にも役立つのです。
違う見方をすると「ZEH 必要性」をターゲット・キーワードにしてはいけない、ということです。より検索数が多い「ZEH住宅 デメリット」をターゲットとし、「ZEH 必要性」はその記事内に含めないといけません。
あわせて作成すべき記事を把握する
昨今、一部のキーワードは単発の記事だけで検索上位を取るのが難しくなっています。関連する複数の記事同士を内部リンクすることで記事群を形成し、グループで検索順位の向上を狙う必要があるのです。
このような記事同士の構造を「トピック・クラスター」と呼びます。
たとえば「持ち家 賃貸 (検索数2900)」で検索上位を狙いたい場合、「ruri-co」で類似率を確認すると、以下のキーワードの記事も必要かもしれないと仮説を立てることができます。
- 「持ち家 メリット (検索数390、類似率40%)」
- 「賃貸 メリット (検索数480、類似率30%)」
- 「持ち家とは (検索数1300、類似率20%)」
- 「40歳 家を買うか賃貸か (検索数590、類似率10%)」
- 「持ち家 リスク (検索数320、類似率10%)」
このように、ターゲットのキーワードに対して類似率が低い(先述の「ruri-co」で確認)ものの、検索数が多いキーワードは、ちゃんと別の記事を作成してトピック・クラスター構造にしておくとよいでしょう。
余談ですが、トピック・クラスターではターゲットの記事を「ピラー・コンテンツ」と呼び、その他のサブ記事を「クラスター・コンテンツ」と呼びます。今後、記事を作成される際は、この構造を意識されてみてはいかがでしょうか。
【まとめ】検索数を調べる方法
キーワードの検索数は、専用のツールを使って確認できます。検索数のチェックは、コンテンツマーケティングに欠かせない作業ですので、必ず実施しましょう。
建築工事では、お施主さまにヒアリングをおこない、設計図を作成して施工に進みますよね。記事作成でも、検索数から市場の声を聞き、的確な構成を作成したうえで執筆に臨んでいただくとよいでしょう。
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