工務店・リフォーム会社むけの勝てるSEO対策
本稿では、工務店やリフォーム会社むけのSEO対策について解説します。工務店やリフォーム会社がホームページ集客を成功させるために、どのようなSEO対策を打てばいいのかご紹介します。
新型コロナが流行り初めて以降、たくさんの工務店やリフォーム会社が集客に苦労しています。もっと問い合わせを増やしたいと思うものの、なかなか有効な施策が打てず「このまま廃業するのでは」とご不安が頭をよぎった経営者も少なくないでしょう。
「以前ホームページやブログに挑戦してみたものの、上手くいかなかった」というご経験を持っておられる会社も多いでしょう。とは言え「ホームページをなんとかしなければ」とずっと頭の片隅がモヤモヤされているのではないでしょうか。
本稿では、そんな方にむけて「ホームページのリノベーション」をご提案するとともに、どんなSEO対策が有効なのかお話したいと思います。気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも、SEO対策とは?
現在、お施主様の情報収集方法の第3位が「インターネット」です。三大都市圏に限っては第2位で、もはや「ホームページなんて、なくても大丈夫」と考えるのは「先細る」と言わざるを得ません。
かつて有効だった「チラシ」は、ネットの半分くらいまで落ちこんでいます。もしあなたが集客方法について危機感を持っておられるのであれば、この機会にSEO対策と真正面から向き合ってみてはいかがでしょうか。
さっそく、SEOとはなんなのか、そこから復習してみましょう。
SEOとは?
SEOは「Search Engine Optimization」の略です。これを訳すと「検索エンジン最適化」となります。まだわかりにくいので意訳すると「ホームページで集客するための施策のひとつ」と言えます。
SEOの主たる目的は「検索結果で上位を目指す」ことです。特定のキーワードで検索したときに、検索結果の上位に貴社のホームページが表示されると、成約につながる集客ができるのです。
では「検索結果の上位」とは何位くらいなのでしょうか。SISTRIX社が公開した2020年7月の検索順位別クリック率データを参照して考えてみましょう。
1位 ⇒ 28.5%
2位 ⇒ 15.7%
3位 ⇒ 11.0%
4位 ⇒ 8.0%
5位 ⇒ 7.2%
6位 ⇒ 5.1%
7位 ⇒ 4.0%
8位 ⇒ 3.2%
9位 ⇒ 2.8%
10位 ⇒ 2.5%
上述のクリック率を見ていただくと、検索1~3位を取ることが大切だとわかります。たとえば「工務店 おすすめ」で検索した人が1,000人いたら、1位になると285人がクリックしてくれます。これが10位だと、25人しかクリックしてくれないのです。
検索結果で上位が取れるホームページは、まさに「集客担当者がひとり増えた」のと同じ状況です。初期投資する価値があると思いませんか?
SEO対策をするメリットは?
さて、SEO対策をするメリットはなんでしょうか?他の方法となにが違うのでしょうか?
たとえばTwitterやInstagram のようなSNSは「フロー型のコンテンツ」と呼ばれ、即効性はあるものの持続性が低く、継続して集客しづらいという弱点があります。インターネット広告も即効性があるものの持続せず、優れた運用能力と大きな広告予算が必要です。
いっぽうSEOは中長期で継続的に集客しやすく、広告より「成約に結びつくお客様を集めやすい」というメリットがあります。即効性がなく、たくさんのコンテンツ(記事)が必要ですが、取り組み意義は大きいでしょう。
たまった記事は、見込顧客との関係を育むのに役立ちます。いわゆる「リードナーチャリング」ですね。上手く当たれば費用対効果が高いので、多くの企業が自社Webサイトの運営に取り組みSEO対策しています。
工務店やリフォーム会社がおこなうべきSEO施策
つづいて、工務店やリフォーム会社がおこなうべきSEO施策を5つご紹介します。ホームページの運用を自力でやろうとお考えの事業者様は、以下を参考に取り組んでみてください。
地域性を意識したSEO対策をおこなう
工務店やリフォーム会社には施工エリアがあります。エリア外の方を集客しても、受注に結びつきません。ですから、SEO対策すべきキーワードもそれを意識するべきでしょう。
たとえば、以下のようなキーワードは積極的にSEO施策を打ちたいところです。(横浜市を例にします)
「横浜市 工務店」
「横浜市 工務店 施工事例」
「横浜市 工務店 安い」
「横浜市 工務店 おしゃれ」
「横浜市 注文住宅」
「横浜市 注文住宅 施工事例」
「横浜市 注文住宅 安い」
「横浜市 注文住宅 おしゃれ」
貴社のホームページには、検索されるであろう「地域名+工務店+◯◯」や「地域名+注文住宅+◯◯」を考えて「◯◯」に当てはまるコンテンツを用意しておく必要があります。
◯◯に当てはまる言葉は、たとえば「人気(検索回数が多い)のキーワード」や「成約に結びつきやすいキーワード」が該当します。
SEOのトレンドを把握する
SEOのトレンドは、ときに大きく、ときに小さく変化しつづけています。いっぽうで不変で根幹をなすようなものもありますので、両方に対して敏感になることが大切です。
ちなみに、2020年は以下の2つがSEOのキーワードでした。
検索意図:検索者の意図をふまえたコンテンツづくり
E-A-T:専門性、権威性、信頼性のあるコンテンツづくり
現在、検索意図を過不足なく満たすコンテンツが評価されています。検索した人がなにを知りたかったのか、なにを解決したかったのか、しっかり考えて読者の課題解決につながるコンテンツをつくる必要があります。
検索意図には顕在化しているものと、潜在的なものがあります。たとえば「住宅ローン 変動金利」で検索した人は「変動金利の特徴が知りたい (顕在的意図)」だけでなく「変動金利と固定金利、どちらがいいか知りたい (潜在的意図)」と感じているのです。
顕在化しているものだけでなく潜在的な検索意図も満たしつつ、余計なことは書かない。すなわち「読者が知りたいことに過不足なく答えてあげる」ことは非常に重要です。
もうひとつ。「E-A-T」も自社の公式サイトをつくるうえで無視できません。「E-A-T」とは、以下の頭文字です。
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)
検索エンジンは「E-A-T」を持つサイトを上位表示させたいと考えています。ではいったいどんなコンテンツが「E-A-T」があると評価されるのか?今後は、それを考えつづける姿勢が継続して必要です。
コンテンツの正確性はもちろん、家づくりをしたい人が必ず知りたがるコンテンツや、プロの視点から語られる納得感があるコンテンツは必要不可欠でしょう。
SEOを意識したコンテンツを作成する
SEOを意識したコンテンツは、大雑把に言うと以下の手順で作成します。
① 検索上位を目指すキーワードを決める
② 検索上位に表示されるために必要な情報を洗い出す
③ コンテンツを作成して投稿する
④ SNS等を使って拡散する
⑤ 検索順位を確認しながら手直しする
検索エンジンは、多くの指標を用いてホームページの質を評価しています。しっかり滞在時間を獲得できているか、記事は最後まで読まれているか、他の記事も読んでもらえているか、読者がブラウザ上でおこなう挙動でそれらを判断しているのです。
ですから、検索順位が上がらないのであれば、読者の満足度が上がるように手直しする必要があります。集客能力が高いキーワードほど、つくりっぱなしでは理想の検索順位を獲得するのが困難です。
「E-A-T」の観点から、記事は単独ではなくグループでつくることも大切です。
たとえば「注文住宅 費用」と検索する人は「費用の内訳」だけでなく「費用をシミュレーションする方法」や「費用の相場」も知りたいと考えています。これら全てのコンテンツがそろうことで「注文住宅の費用に対する専門性がある」と見なされるのです。
記事のメンテナンスをおこなう
検索エンジンの評価基準は、ずっと同じではありません。検索エンジンは、読者満足度の調査方法を進化させています。
既存記事は情報を最新のものに保つだけでなく、その時々にあったSEO施策にアレンジする必要があります。「頻繁にメンテナンスするのは大変だな」と感じる方は、以下のことに気をつけてみてください。
できるだけ有効期限が長そうなSEO施策を打つ
できるだけ不変のテーマを多く扱う
メンテナンス効果が高い記事に絞り込んで維持管理する
社内の人員だけでメンテナンスするのが大変だと思われたら、維持管理を外注するのもひとつの方法です。
検索エンジンのポリシーに反しない
検索エンジンはポリシーを持っていて、それに反するコンテンツは検索で表示されなくなります。とくに、以下の2つは気をつけてください。
オリジナル性が低いコンテンツ
不自然な被リンクが大量についている
オリジナル性が低いコンテンツとは、自動生成されたコンテンツや他のコンテンツとよく似たコンテンツ、他のサイトのコンテンツを無断複製したものなどが該当します。
「被リンク」とは、他者のWebサイトから自分のWebサイトに張られたリンクのことです。良質なWebサイトからの被リンクが多いと、検索エンジンに高評価してもらえます。
この仕組みを悪用して、意図的な操作で張ったリンクはNGです。以下は絶対にやめましょう。
リンクの売買
相互リンクの乱用
不自然なアンカーテキストリンク
自分で大量につくった、低品質なブログからのリンク
自動化されたプログラムやサービスで生成したリンク
上でご紹介したポリシー違反をおこなうと、ペナルティを受けて検索結果に表示されなくなる可能性が高まります。
工務店・リフォーム会社むけの勝てるSEO対策まとめ
本稿では「SEO」の概要やメリット、工務店やリフォーム会社が取り組むべきSEO対策について解説しました。お施主様の情報収集のソースはインターネットが主流になりつつありますので、今後の強化にお役立ていただけますと幸いです。
とは言え、SEO対策の専門性や難易度は年々向上しています。真っ正面から取り組もうと思うと、かなりの時間を取られるでしょう。ですから、ホームページの運用を外注化される工務店やリフォーム会社が増えています。
貴社も運用を外注化されるようでしたら、建築業界の実績が豊富なコンテンツ制作会社をおすすめします。建築業界のことを知らない会社より「検索意図」や「E-A-T」を満たすコンテンツを作成してくれるでしょう。