外壁塗装業は、チラシ集客とWeb集客(ネット集客)どっちがいい?
外壁塗装業を営む経営者さま。こんなお悩みはないでしょうか。
- 「最近、チラシを配っても、なかなかお問い合わせにつながらない」
- 「インターネットで集客(Web集客)したいけど、うまくやる自信がない」
昨今のお客さまは、インターネットで情報収集しながら外壁塗装業者を探します。ですから、Web集客に切り替えるのは理にかなっていて、やらない選択肢はないとさえ言えます。
ところが、チラシ集客からWeb集客に切り替えてみたものの、失敗する方が少なくありません。なぜなら、Web集客にもそれなりのコツがあるからです。やみくもにやっても、よい結果が出ません。
本稿では、外壁塗装業者におすすめのWeb集客方法をご紹介します。Web集客で成功するためのポイントを押さえれば、効果的に新規のお客さまを獲得できますよ。
チラシ集客とWeb集客(ネット集客)の違い
まずは、アナログ集客の代表と言える「チラシ集客」と、デジタルを利用した「Web集客 (ネット集客)」の違いからおさらいしておきましょう。
チラシ集客の特徴は「ローカルに効く」
チラシ集客とは、文字どおり「チラシを配布して集客する方法」のことです。チラシには、サービスの宣伝やキャンペーン情報、クーポンなどを掲載できます。
チラシ集客の主なメリットをあげてみましょう。
- 手に取りやすく、読みやすい
- 即効性がある
- 地域性を重視したターゲティングが可能
チラシを活用すると、特定の地域に集中的に訴求できます。地方の人口が少ないエリアでは、ネット広告より効果的な場合もあるでしょう。
一方、デメリットは以下のとおりです。
- 捨てられやすい
- 効果が持続しない
- 一度に多くの情報を伝えにくい
先述のとおり、現在のお客さまの情報収集手段は、アナログからデジタルに移行してきています。ですから「年々チラシの反響が落ちてきている」と感じている方も多いのではないでしょうか。
Web集客(ネット集客)の特徴は「省力化・合理化」
集客手法は、Webを活用したものが主流になりつつあります。主なメリットをあげてみましょう。
- 24時間365日集客できる
- 大勢のユーザーに自動で対応できる
- 効果測定が容易で、どんどん改善できる
Web集客は、省力化や合理化が得意です。人間がやっている集客やお客さま対応の一部を代替してくれるだけでなく、効果の測定が容易で、改善を重ねて集客力を高めることができます。
一方、人間のような「手厚いおもてなし」はできません。ユーザーの顔が見えませんし、ヒアリングもできません。集客はできても「弊社を選んでください」と説得しづらいのです。
お客さまの不満や要望をお伺いして、それに合わせた提案をおこなうのは人間の仕事です。ですから、どこかでうまくバトンタッチする必要があります。
つづけて、主なWeb集客の手法をご紹介しましょう。
Web広告
主なWeb広告は、以下のとおりです。
- リスティング広告:ユーザーが検索するキーワードに対して、検索結果の上部に表示される広告
- ディスプレイ広告:他者のホームページに表示できる広告で、写真や動画を使いアピールできる
- SNS広告:FacebookやInstagramなどのSNSの広告枠に表示する広告
Web広告は、外壁塗装への関心が高いと思われるユーザーに、直接アプローチできます。チラシ以上に即効性があり、効果を測定しやすいところが魅力です。
一方、チラシと同様に集客効果が持続しません。競合他社が多い場合は、お客さまをひとり獲得するのに、高額な費用がかかる場合があります。
SEO(検索エンジン最適化)・コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、ブログや動画などで継続的に情報を発信して、お客さまを集める手法のことです。
たとえばブログの場合、投稿する記事(コンテンツ)にSEO対策をおこなうことで検索結果の上位表示を狙います。自社の記事が上位に表示されると、多くの読者がブログに訪問してくれるようになります。
SEOについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
》工務店・リフォーム会社必見!SEO対策とは?ホームページ集客の流れ
コンテンツマーケティングが奏功すると、御社とお客さまの接触回数が増え、専門知識や技術力のアピールができます。お客さまの御社に対する警戒心が薄れ、信頼度がアップします (単純接触の原理)。
作成した記事は、資産として積み上がっていきます。少しずつ検索エンジンからの集客数が向上していき、どんどん新規顧客を獲得しやすくなるでしょう。
ただし、コンテンツマーケティングを成功させるには、たくさんの記事(コンテンツ)が必要です。よって、効果が出るまで時間がかかります。少しでも時間を短縮したい方は、外注を活用するとよいでしょう。
弊社でも、記事の代筆サービスをご提供しています。ご興味がありましたら、以下の記事もあわせてご覧ください。
MEO(ローカル検索)
MEOは「Map Engine Optimization」の略で、地図検索エンジンの計算方法(アルゴリズム)に合わせた最適化を指します。Googleマップの検索結果で自社情報を上位表示させるための施策、とお考えください。
近年、スマートフォンの普及により地図アプリの利用が増えています。ですから、MEOは地域密着型ビジネスを展開する企業から「有効な集客手法」として注目されています。
一方、検索エンジンもローカライズが進んでいます。ユーザーの現在地情報を考慮して、その地域に関連する情報を優先的に表示する仕組みになっているのです。
たとえば、ユーザーが「外壁塗装 ◯◯市」というキーワードで検索した場合。検索エンジンは、検索結果にその地域のマップや外壁塗装業者を優先的に表示します。この表示順にも、MEOが影響を与えています。
外壁塗装業界は、どっちがオススメか
さて、外壁塗装業者にとって、チラシとWeb集客ではどちらが適しているのでしょうか?
―― これは、一概にどちらがよいとは言えません。どちらにもメリットとデメリットがあり、地域性による向き不向きもあります。併用されるのがよいでしょう。
繰り返しになりますが、Web集客なら、年中無休で集客できます。効果測定しやすいので、施策の結果をふまえた改善策も考えやすいです。集客の質をどんどんレベルアップできるので、費用対効果も改善していきます。
一方、チラシ集客は即効性があります。配布地域によるターゲティングも得意です。この特長から、会社立ち上げの段階や、スポットでキャンペーンを実施したいときに大いに役立ちます。
しかし、どちらかひとつに絞って注力するなら「Web集客」がおすすめです。理由は、以下のとおりです。
- ほとんどのユーザーがスマホで情報収集して、業者を探す
- 情報収集の段階でアプローチしておかないと、業者探しの際に有力候補になれない
現代のお客さまの購買行動を考慮すると、Web集客がより効果的な選択肢と言えるのではないでしょうか。
なぜ、外壁塗装業はWeb集客がうまくいかないのか
さて、Web集客の重要性に気がつき取り組んでみたものの、なかなか成果が出ない方がおられます。うまくいかない原因は、どこにあるのでしょうか。
主な理由をご紹介しましょう。
Web集客の激戦区だから
外壁塗装は競合他社が多く、かつ自社と他社の差別化が難しい業界です。一括見積もりサービスも活発に活動していて、Web広告やコンテンツマーケティングに注力しています。激戦区ですね。
しかし、多くの業者が同じような内容のコンテンツを作成していて、狭い市場を奪い合っています。独自性を出せずに埋もれてしまっている会社が、非常に多いのです。
ちなみに、SISTRIX社が公開した2020年7月の検索順位別クリック率データは、以下のようになっています。
- 1位 ⇒ 28.5%
- 2位 ⇒ 15.7%
- 3位 ⇒ 11.0%
- 4位 ⇒ 8.0%
- 5位 ⇒ 7.2%
- 6位 ⇒ 5.1%
- 7位 ⇒ 4.0%
- 8位 ⇒ 3.2%
- 9位 ⇒ 2.8%
- 10位 ⇒ 2.5%
上述のクリック率を見ていただくと、検索順位の1~3位を取ることが大切だとわかります。
たとえば「外壁塗装 おすすめ」で検索した人が月間で1,000人いたら、1位になると285人がクリックしてくれます。これが10位だと、25人しかクリックしてくれないのです。
ですから、コンテンツが充実していなければ、まとまった集客につながらないと言えます。新規参入者がやみくもに取り組んでも、なかなか効果が出ないのが現状です。
効果的なSEO(検索エンジン最適化)対策を実施できていないから
さて、競合他社や一括見積もりサービスがひしめく中、どうやってWeb集客に取り組めばいいでしょうか。
町の外壁塗装業者は、SEOの基礎を学び、自社のWebサイトを最適化しましょう。適切なキーワードを選定して、コンテンツの質の向上を図り、検索エンジンの表示順位を上げるのです。
では、適切なキーワードとは、どんなキーワードでしょうか。―― たとえば、以下の情報にもとづくキーワードが適しています。
- お客さまが知りたい情報
- 自社サイトの専門性を高めてくれる情報
さらに、以下の条件も考慮しましょう。
- 競合他社が取りこぼしているジャンル
- 競合他社が注力しきれていないジャンル
- 需要があるニッチなジャンル
記事を作成する際、需要があるニッチなジャンルに切り込んで、記事を集中投下することが大切です。集中投下することで、そのジャンルに注力しきれていない競合他社より専門性や権威性を高めるのです。
例をあげてみましょう。もしも「サイディングの劣化」に特化するなら、たとえば以下のようなキーワードを選んで記事を作成します。
- 「サイディング 劣化 原因」
- 「サイディング ボロボロ 補修」
- 「サイディング 欠け 補修」
- 「サイディング メンテナンス」
- 「サイディング 寿命」
このように特定のニッチなジャンルに記事を集中投下すると、検索エンジンから「専門性や権威性が高い」と見なされます。そして、検索エンジンから信頼されるようになります。
このような「専門性・権威性・信頼性」は、Webサイトに蓄積され資産となります。関連する他のジャンルの記事を投稿したときも、検索順位が上がりやすくなるのです。
一方、以下のようなキーワードの選び方は、あまりよくありません。トピックがバラバラですと、なかなか「専門性・権威性・信頼性」が蓄積されず、相対的に優勢な競合他社のコンテンツに負けてしまいます。
- 「セラミック塗装」
- 「屋根修理」
- 「外壁塗装 相場」
- 「アスベストとは」
- 「チョーキング現象」
ぜひ、SEOを意識して、地道かつ効率的に記事を投稿していきましょう。中・長期的には、費用対効果の高い集客メディアが手に入りますよ。
キーワードの選び方についてもっと知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
》工務店やリフォーム会社が、SEOで上位を狙うべき検索キーワードとは
外壁塗装業界での効果的なWeb集客方法
最後に、外壁塗装業者さまにお試しいただきたい、効果的なWeb集客方法をご紹介します。
できるだけ早く、お客さまと接触する
お客さまは、大ざっぱに言うと以下の段階をふんで業者を選ばれます。
- スマホ等で業者や塗料の選び方の情報を収集
- 候補の外壁塗装業者を複数ピックアップし比較検討
- ピックアップした中から1社に絞り込む
まず、(1)から(2)に進んだお客さまが(1)に戻ってくることはないとお考えください。そして、(2) の段階に進んでしまうと、一括見積もりサービスなどの比較サイトやランキングサイトが優勢になります。
ですから、町の外壁塗装業者は、(1)の段階にいるお客さまとできるだけ早く接触する必要があります。以下に注意しながら、情報収集しているお客さまが求めている情報を発信して、見つけてもらいましょう。
- ひとジャンルずつ、集中投下していく
- まずは、たくさん発信する
- 高頻度で定期的に発信する
スマホで情報を探しているお客さまは、発信者の企業規模を気にしていません。専門家の知識や経験にもとづく信頼できる情報であれば、問題ないのです。ですから、小規模の会社でも大企業と対等に勝負できます。
信頼できて役に立つ情報を発信して、お客さまと早めに接触を図り、接触回数を高めることが肝心です。
自社の強みと顧客を明確にする
Web集客で成功するためには、顔の見えないお客さまを想像する作業が欠かせません。そのためには、自社の強みを明確にしておく必要があります。
御社の強みを「欲しい!」と思ってくれる方しか、顧客になってくれません。ぜひ、こんなことを想像してみて、ターゲットとなる顧客像を明確にしてみてください。
- 自社の強みはなに?
- 自社の強みを高評価してくれるお客さまとは?
- お客さまは、どんな悩みを持っている?
- どんな情報を発信すれば、お客さまの役に立つ?
- お客さまの課題を解決するために、自社が新たに展開すべきサービスはない?
もし、自社の強みや顧客像が思い浮かばなかったら、既存顧客を想像してみてください。お施主さまは、なぜ御社を選んでくれたのでしょうか?そこに、ヒントがあります。
接触頻度を高めるために、囲い込む
インターネット上には、あふれるほど多くの情報があります。見込顧客は、御社以外のサイトからも情報を仕入れています。それをできるだけ阻止して、他者名より自社名を覚えて欲しいですよね。
では、どうすればいいでしょうか。
情報収集中のお客さまのニーズに応えながら、囲い込みましょう。情報収集中のお客さまが、見積もりを依頼してくることはありません。もっと敷居の低い接触方法を提供しましょう。
よくある例をあげてみましょう。
- 塗料の種類と選び方を丁寧に解説したホワイトペーパーをつくる
- ホームページで、メールアドレスの登録後にダウンロードできるようにする
- 集めたメールアドレスに対し、定期的にメールマガジンを配信する
- メルマガ読者に、お悩み相談ができるセミナーや公式LINEを紹介する
- 相談があったら、問題を整理して、的確な解決策と見積もり作成を提案する
このような流れなら、メルマガで御社の名前を連呼できます。さらに、ニーズが顕在化した時点(セミナー参加やLINE登録)でWebから人間にバトンタッチできます。
SNSが得意なら、そちらに誘導してコミュニケーションを重ねてもいいでしょう。繰り返しになりますが、他社より多く接触して、名前を覚えてもらうことが大切です。
「◯◯市の外壁塗装業者と言えば、●● (御社名)」と想起してもらえるようになれば、業者を比較検討するタイミングで有力候補にしてもらえるでしょう。
外壁塗装業のWeb集客を代行します
Web集客は、ターゲット層にリーチしやすい集客手法です。自社のコンテンツを蓄積することで集客力が高まり、かつ持続的に集客できるため、チラシ集客よりも費用対効果がよくなります。
Web集客で成功するためのポイントは、自社の強みとターゲット層を明確にして、コンテンツを充実させることです。また、SEO対策を実施して、検索エンジン上の自社の露出を増やすことが大切です。
もはや、Web集客は集客手法の主流になっています。あなたも、Web集客に本腰を入れてみませんか?御社のビジネスの成長に、大きく寄与してくれますよ。
Web集客に関してお悩みがある外壁塗装業の経営者さまは、ぜひ弊社の相談窓口もご活用ください。
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