顧客目線で考える4C分析とは? リフォームマーケティング基礎講座⑳
4つの「C」って何?
経営者やマーケティングの担当者ではないとしても、社会に出て組織に属して働いているビジネスマンの場合だと4Pという言葉を耳にした際にProductとPrice、PlaceとPromotionの4つであるという事はイメージしやすいですが、一方で4Cとは?と言われた場合に4Pのようにすぐに挙げる事ができない上に、そもそも耳にした事が無いと答える方も珍しくありません。
4Pがわからない方はこちらでチェックして見て下さい。
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4Pとは? リフォームマーケティング基礎講座⑲
耳にした事が無いという方が多いとしても、用語集にはきっちりと4Cについて説明が行われているというのが実情であり、用語集には第一人者が唱えた4Pを購買者の顧客目線に立って考えられたものを指すと記述されています。
相反する考え方で作り上げられた2つの事柄ですが、共通しているのはやはりポイントになる事柄の頭文字を取っているという様子であり4CとはCustomervalueとCustomercost、ConvenienceとCommunicationの4つのC
から成るものです。
①Customer Value=顧客価値
②Customercost=顧客コスト
③Convenience=利便性
④Communication=コミュニケーション
つまり、時代の流れや社会の変化に伴い以前に比較して顧客目線に重きが置かれるようになったため、これまでの販売者目線を応用する形で誕生したという様子です。
こうした誕生した所以や詳細、仕組みからわかるのは各々で数が同じ4つであるという様子から、関連付けるようにして置き換えて考えられるという事です。
Productはカスタマーバリューに紐付けて考える事ができるのですが、販売者目線では開発したり仕入れをしている物事やサービスをどのようにしてマーケットで売上を伸ばすかという点に思いを馳せる事になるものの、4Cとは顧客目線に立ち消費者においてどのような価値があるのかという点から考えていきます。
異なる消費者という立場から使用に際して感じられる事を明瞭にするには企業側の一方的な気持ちのみでは実現させる事はできないので、現代から未来にかけては行った事が次々と空回りしてしまい、開発費のみが嵩んで結果的に満を持して投入した新製品により経営が傾くという恐れもあります。
4Cを考える事で、リフォーム会社は自社を顧客目線に立って考え直す事ができる。
そこで、リフォーム会社の場合であれば住宅の間取りや設備の劣化において間取りを変更したり、設備の入れ替えにより依頼して頂いた方がどのような恩恵と利便性が高い生活が手に入れられるのかという事を考えなくてはなりません。
リフォームを依頼するという事は戸建住宅の持ち家の一軒家となり、賃貸物件に比較して細部に至るまで高い満足度を有し納得して購入したという事例が多いのですが、愛着があり住み慣れている住宅に業者と専用機械を入れてリフォームを依頼するという事は、並々ならぬ思いがあるのは想像に難くありません。
たとえ隅々まで理解している住みやすい住宅であったとしても、年齢が高まっていくのに従い自由に体が動かせなくなっていく身体機能の低下には逆らう事ができずに依頼する事になったり、入浴時など水回りを使用する時に思い通りにならない事が増えてしまいリフォーム会社に依頼するというように、依頼するまでには大きな決断をしているというのは依頼者の全てに共通している事です。
そのため、リフォーム会社の場合の4Cとはまさに4Cが本来持っている顧客価値と顧客コスト、利便性とコミュニケーションを地で行くような様子になっており顧客目線で考えると依頼時はもちろん、今後のアフターケアの事を考えた場合でも安心材料になる上に、企業側としても一時的な収益性のみならず今後も安定的に利益が獲得できるようになります。
そのような4Cとは社会の全体を巻き込むような大きな影響力を持っており、炭酸飲料を除くペットボトルが丸から四角になったのも顧客目線になって考え企業が見直して結果であり、リフォーム会社の場合も一つの簡単な見直しが社会の仕組みを変える程の影響力を持つ事があります。